ダッチカントリーの台所dutch country kitchen
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私は、外が凍てつく様な寒さに覆われているとき、暖かい台所に立って料理にいそしむのが好きです。「食物は、労働に対する神からの報酬で、神からの贈り物」と信じているアーミッシュの人々は、素朴でおいしい料理の数々を祖先から代々受け継いでいます。そこで、おいしい料理を作るのにはその料理に合った台所用品が必要です。
あるいは、言い方によっては台所用品というものはつかっている人の生活感をあらわしているものです。
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古い料理道具や台所用品に目がない私にとって、アーリー・アメリカン(イギリス植民地時代)の人々が使っていた物の中には、興味をそそられる物がいっぱいあります。一見しただけでは、何に使うかわからない物や、ガラクタのような物もありますが、そこに秘められた私達の祖先の、生活の知恵を窺い知ることができるので、なんとなく親しみが湧いてくるのです。
例えば、先の部分が針金のメッシュでできたたましゃくし。とうもろこしを煎って、はじけさす時(ポップ・コーン)につかったもので、暖炉の火で調理するために柄が長くなっています。このたましゃくし、教会で礼拝中に寄付金を初めて集めるようになった時、最初に入れ物として使われたフライパン状のものだと、音がして他人の寄付金額を推測されてしまうので、きまり悪さを解消するために利用されたのです。
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主婦達は、週に一度か二度はパンをオーブンで焼いていましたが、ビスケットやケーキなど簡単なものを焼く時には、ダッチ・オーブン(Dutchoven)と呼ばれる3本の鉄製の脚のついた鍋が使われ、鍋の底だけでなく、蓋の上にも炭火をのせていたようです。
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鉄製の手動武器具でさくらんぼの実を
つぶさずに種と分けるものです。
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1840年代に発明されたりんご皮むき様です。手で作業をした方が早いとお思いでしょうが、100個単位となってくると、これでスルスルむいた方が早いのです。
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